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サルとイヌの共同ブログ

【スーパーラグビー2017】サンウルブズ vs ハリケーンズ Round 1 〜点差はついたが、悲観する必要なし〜

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サンウルブズ 17 対 83 ハリケーンズ

 

かなり点差がついた試合で残念だったものの、悲観する必要はなく、次に繋がる試合だったと言えるでしょう。そもそもハリケーンズは昨年の覇者です。オールブラックスの現役司令塔バレットも所属するチーム。先般、40歳というあまりにも若すぎる死を迎えてしまったロムーも過去に所属していた名門チームです。世界最高のウィングと名高いサヴェアも先発でした。

 

 

 

サンウルブズのゲームプランはしっかりとワークしていた

まずゲームプランは、かなりしっかりワークしていたと行って良いでしょう。田村熙のグラバーキックは、今回デビュー戦だったハリケーンズフルバックの若きバレット(Jordie Barrett)の意表を十分すぎるほどついていましたし、身長に恵まれたバレットの特徴を生かさせない戦略はかなり効果的でした。田村のキックスキルとスペースを見つけるセンスは、兄の田村優以上です。両ウィングの福岡堅樹、中鶴隆彰のスピードを活かしていました。

 

一方で大量失点に繋がったパスのインターセプトは今後改善の余地あり。内側で縦に突破を試みるプレーが少なかったこともあり、外へのパスを完全に狙われていました。

 

チームにほしいのは、縦に突破できる選手

縦にハードワークできる選手として、今回アピールできたのは途中出場の金正奎。後半69分のトライはお見事でした。また見えないところで随所でハードワークしていたところもチームへの貢献として評価されていいところ。あとはレフリングとの調整です。ノットリリースを狙ったジャッカルでいくつか反則を取られてしまいました(が、ここはレフリングもきわどかった)。

 

バックスで言えば、昨年に引き続きインサイドセンターのデレック・カーペンターの動きは、バックスの攻撃に緩急をつける重要な役割です。後半も試合に息を吹き返させるような素晴らしいタックルがありました。ここで、もう一人となると、やはり立川理道でしょう。次回以降の試合での登場・活躍に期待したいと思います。

 

ディフェンスは引き続き課題

ハリケーンズ戦は、あまりに自由に走られすぎました。ハリケーンズ選手の力強い突破に内側で枚数を使いすぎ、バックスが外で詰めるディフェンスしかない状況が散見されました。一発目を止めれても、オフロードでつながれ、最終的に持って行かれるところをどうにか防がねばなりません。

 

今回の試合でいえば、サヴェアを中鶴が一発で止められないのは想定済みだったはず。そうであれば、バックアップで他の選手が運動量で勝るしか方法はない。そうなると体力をかなり削られるため、交代をいかに効果的に使うかが鍵になってきます。

 

ラインアウトに課題ありなるも、フォワードは健闘

二列以降はサイズのある外国人選手を配置したこともあって、スクラムは安定。フロント陣も強い日本人フォワードを見せつけました。一方で、ラインアウトとその後のモールは課題。招集されてから時間がなかったこともあり、コミュニケーションミス、また精度の低さが目立ちました。
 

スクラムハーフの起用は少し疑問が残る

おそらく今回先発で起用されたスクラムハーフの内田啓介は、高いキックの活用を期待されていたはず。一方で、キックを使う場面は少なく、また球出しのテンポ、自分自身の仕掛、そしてパスの精度については、本人も満足がいかない結果だと思われます。少なくとも、前半のうちに交代をするべきだったでしょう。
 
交代後の、茂野海人は、昨年の正スクラムハーフとしての存在感を魅せました。テンポもパスの精度もよく、また自分自身の動き出しから、後半77分のヴィリー・ブリッツのトライを演出しました。
 

ロングキックの活用・精度とスピード重視の日本製ウィング

先発の福岡・中鶴、途中交代で入った江見も十分存在感をみせ、実力を発揮しました。一方でタイトなスーパーラグビーを戦っていく中、精度の高いロングキックを蹴り、陣地を稼げるバックスの選手が必要です。そうなると、フルバックのリアン・フィルヨーンの活躍に期待がかかります。
 
スピード重視の日本製ウィングは、今回の試合で十分に戦えることが証明されました。福岡・中鶴共にサイズに恵まれた選手とは言えませんが、むしろそれが大型ウィングには捕まえにくい、という利点もあり、ロングキックで陣地を稼いだ後、最後は外のスピード勝負でのトライ量産を期待したいと思います。
 

まとめ

次回キングス戦で修正し期待されるのは以下の点。
  1. スクラムハーフからのリズムづくり
  2. 縦に突破できる選手の活躍。具体的には負傷している立川理道の復帰と金正奎のタイミングがいい交代
  3. コミュニケーションの醸成。チームメイトがどう動くのか把握できていないための凡ミスも目立った。試合と練習を重ねて修正されていく部分だが、どのくらいのスピードで修正できるかが鍵。
  4. 運動量。どれだけディフェンスでバックアップできるか。また交代選手の効果的な活用・タイミング
 
次回のキングス戦での今シーズン初勝利を期待しましょう。