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サルとイヌの共同ブログ

【就活生向け】そのエントリーシート、飲み会で話しても面白いですか?

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この時期になると就活生の方から、ES(エントリーシート)を見てほしい、という依頼を知り合い経由で(大量に)頂きます。

 

 多くの場合、「厳しく指摘いただければ幸いです」といった文言が添えられてくるので、「個人的な趣味ながら」とこちらも添えつつ、多くのエントリーシートは推敲されていないので、修正履歴付きで真っ赤にして返します。

 

そうなると基本的に音信不通になります。 

 

というわけで、僭越ながらESをこれから書かれる就活生の方へのアドバイス。

 

 

 

基礎は固めましょう

 

フォーマリティ、体裁、文章の構成、誤字脱字のチェックについては、きちんと見直して、最終化しましょう。今や、マイナビ等のサイトでいくらでもサンプルやチェックリストが転がっています。あなた自身の個性を出す「内容(コンテンツ)」の前に、きちんと土俵に立てるように、細心の注意を払うことが大切です。エントリーシートは、あなたの将来を占うかもしれない、大切な書類です。少しの間違いで、きちんと読んでもらえなくなるリスクがあることを忘れずに。 

 

そもそもエントリーシートって何のため?

 

前提として、企業側の採用活動の最大の目的は、「この人が自分たちの会社に利益をもたらす人か」という点に尽きます。

 

そのために「この人は、どんな能力があり、どんな経験をして、どんな性格で、どんな夢をもっているのか」といった情報を出来る限り短い時間で確認し、会社にマッチングするか、を判断する材料を得たいのです。

 

ただ、応募してくる全員と会って確認していたら、いくら時間があっても足りません。そのためのスクリーニングが、エントリシートなのです。

 

それ、飲み会で聞いても面白いですか?

 

エントリーシートを読んだ結果、会いたいと思ってもらえるか、それが最初の分かれ道です。エントリーシートを読み直して、自分でツッコミを入れてみましょう。

 

「この話、飲み会でも聞いても面白いですか?」と。

 

そもそも、飲み会で聞いて面白い話ってなんでしょうか?

 

例えば「世間で言われているありきたりのこと」がメインの話題だったりすると、相当つまらない。「吉野家は安くてうまい」とか。そんなの、あなたに言われなくてもみんな知ってますよね?

 

他にもつらつらと自分の学歴やサークル活動について自慢話されてもつまらない。「だから何?」って冷たく言い放ちたくなります。

 

 でも、これと同じ現象が多くのエントリーシートで起きてます。「貴社を志望しているのは、〇〇という業種が生活インフラに欠かせないからです」とか。

誰に向かっていっているのか、と。そんなの、その企業で数十年働いている人にとっては、「吉野家は安くてうまい」より常識です。 

 

 「私は体育会でキャプテンを務める傍ら、研究論文でも〇〇賞を受賞しました」これは確かにすごいですが、これで終わっているとただの飲み会の自慢話です。

 

 では、上記の2つの事例に「それで?」というツッコミを入れたらどうでしょうか。

 

「生活インフラに欠かせない業種」だから「私は、その技術を海外でも展開できるよう、アメリカの大学と共同研究を行っており、〇〇という成果を得た」になると、「え、その話もっと聞かせて?」ってなりますよね。

 

「キャプテンを務めつつ、〇〇賞受賞した」けれど「この過程では多くの失敗があった。例えば体育会ではボイコットにあった。それを〇〇して乗り越えた」という経験が追加されれれば、「失敗からの成長の話、もっと聞かせて?」ってなりませんか? 

 

あなたのことを聞いています

 

飲み会を事例にしましたが、つまるところ企業側は「あなたのこと」が聞きたいのであって、「定型文」「正解」「事実」を聞きたいのではありません。

あなたがこれまでに;

 

  • 経験したこと
  • 考えてきたこと
  • 大切にしてきたこと
  • 感じてきたこと
  • 達成してきたこと etc.

 

を通して、「今、何を考えているのか」「今、どんな能力をもっているのか」そして「その結果として、どうしてこの企業に採用されたいのか」ということを知りたいのです。

大切な文書なので、過度にネタに走りすぎる必要はありませんが、「それで?」というツッコミを行いつつ、自分だったら飲み会で会ってみたい、と思うような文章に仕上げてみてください。

 

事例:テニスサークルで先輩の送別会の色紙づくりを頑張った話

以前、ある就活生からOB訪問を受けて上記の話をしたところ、

 

「私はテニスサークルで、先輩の送別会の色紙づくりを頑張りました。多くの部員に連絡をし、まとめ上げ、最後は徹夜して色紙を仕上げました。最終的には先輩にも喜んでもらえ、大成功でした。この経験から、私は人を喜ばせる、人に尽くす仕事を行いたい、と思い貴社を志望しています」

 

といった内容のESの添削依頼をもらいました。

 

いや、確かに自らの経験に基づいており、自分の感じたこと、それで得たこと、それがどのように志望動機につながっているか、というロジックは通っています。ご本人の人柄の良さも伝わってきます。

 

が、そもそも「サークルで色紙作った話があなたの4年間の大学生生活で特記すべき事項なのか」ということに加え、「その話、そもそもコンテンツとしてつまらない」と。経験したことの中にも、「希少性」というのはある程度必要です…。

 

企業があなたを採用すると、どんなメリットがあるのか

 

これは、よく言われるポイントですが、「企業が求めている人材」であることを意識することも重要です。なぜなら、企業はあなたから聞いた情報をもとに、マッチングをすることが目的だからです。

 

一部の特別な人や職種を除いて、新人が会社の即戦力になる、というのはありません。基本的に企業はあなたの将来の活躍を期待して採用します。よって、「自分がどんな人か」という材料を提供するとともに、「その自分が採用されると、どんなメリットがあるのか」という点は、常に意識しましょう。

 

何のためのエントリシートか 

 

手段が目的化してしまわないように気をつけましょう。あなたの目標は「エントリーシートの通過」 ではなく、「採用されること」です。

 

そのエントリーシートが最終的に、面接時の参考資料になることを忘れずに。

 

エントリーシートには、文字制限があります。そのため、絶対的に書ききれないことが出てきます。そこを面接で聞いてもらえるように、エッセンスを散りばめましょう。

 

面接をやったことがある人であればわかりますが、質問を考える方も結構大変なのです。もしエントリーシートに「これもうちょっと聞いてみたいな」ということがあるとむしろ有難いですし、就活生にとっても書ききれなかったところを説明するチャンスとなります。 

 

ごまかすと最終的にみんな不幸になる

 

採用されると、人によっては、その先に長い企業人生が待っています。

 

多少の背伸び・化粧をして、理想の職種・キャリアを得る、というのはいいと思いますが、完全に変装して、嘘をついて内定・入社したとしても待っているのは、地獄の日々です。

 

それだけは、絶対に忘れずに。

 

多くの就活生の方は、就活を通して志望企業について理解を深めると思います。最初に考えていた理想や世間体に囚われず、「自分が活躍できる企業」「自分にとって素敵だと思う企業」そして最終的に「自分に合う企業」を見極めてくださいね。 

 

結局は相性、落ち込まずに次の相手を

 

就活は恋に例えられます。

 

最後は相性次第。

 

たとえエントリーシートで落ちようと面接で落ちようと、別にあなたが否定されているわけではありません。たまたま合わなかっただけ。落ちたら次の相手に行きましょう。

 

体は一つしかないので最終的には、一社にしかいけません。内定をたくさん取る必要はなく、自分が納得できる適切な企業に採用されることが大事です。

 

最後に

 

もっとも大切なのは、「決断を正しくする決断と行動」です。志望する企業から内定をもらっても、そうじゃなくても、その後会社の中で何をやっていくのか、どんな実績を残していくのか、のほうが重要です。

 

最後に就職を決めた企業に入って良かった、と思える行動をとっていく、それが大切です。

 

これから就活が始まると思いますが、まずは健康第一。頑張ってくださいね。